2010年2月 4日 (木)

越冬交代

しらせ到着からいきなり飛んでしまいますが。今日のお題は「越冬交代」です。
「越冬交代」とは、今まで昭和基地を管理していた前次隊(今回の場合は50次越冬隊)から、新しい越冬隊が基地の維持・管理を引き継ぐことを指します。
毎年2/1に実施されており、今年も例年通り2/1に無事に執り行われました
(天気が悪かったので、食堂での実施となりましたが)。

今年は、氷が厚く「しらせ」の昭和接岸までに予想以上の時間がかかったり、昭和基地と600kmも離れたクラウン湾でのオペレーションがあったため、当初は2/1実施が無理ではないかとの想定もされましたが、無事に例年通り実施できて、ほっとしています。

50次越冬隊が1年間守り通してきた昭和基地をこれからの1年間守りぬいていくことになる越冬隊の面々は、少し緊張した面持ちに思えました。

写真は越冬交代式終了後に広場で撮った記念写真です。

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2010年1月22日 (金)

念願の昭和基地入り!

航海生活が1ヶ月と1週間を超えた1/8にとうとう昭和基地入りを果たしました。一度定着氷縁から第一便のヘリで12/18に昭和基地入りしてはいましたが、本格的に昭和基地入りしたのは初めてで、どんなところかとても興味がありました。

第一印象ですが・・・、正直10年近くも極地研究所に勤めていたせいもあって、そんなに新鮮味はありませんでした。でも、自分の頭の中の昭和基地と現実の昭和基地とのギャップが少しずつ明らかになってくると、徐々に新鮮な思いがわきあがってきました。

私が昭和入りした時期は、「しらせ」は厚い氷と雪に阻まれて、昭和接岸困難を極めていました。そんな「しらせ」をあとにするのは正直気が引けましたが、僕が出たあとの「しらせ」は急に進出速度があがり、10日の23:30にとうとう昭和基地沖に接岸しました!
南極の厳しい自然に挑んで、ついに接岸まで漕ぎ着けた「しらせ」と乗員の皆さんに、拍手を送りたいと思います。

写真は接岸直線、オングル海峡を散水装置を用いながらラミングで力強く進む「しらせ」の様子です。

昭和入り後のめくるめく忙しさもなんとかノドモトを過ぎましたので、これから2月半ばに昭和基地を離れるまでは、更新回数をあげて行きたいと思いますので、改めてよろしくお願いいたします。Shiraase

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2010年1月 8日 (金)

艦上の年末年始

皆さんは年末年始ゆっくりされましたでしょうか?
今日は、「しらせ」の年末年始について、書いてみようと思います。

通常の年であれば、年末年始「しらせ」は昭和基地沖に接岸していて、忙しい夏作業中(南半球にある南極はこの時期夏です)とはいえ、それなりにゆっくりは出来きます。
でも今年はクラウン湾に行って戻ってくるというオペレーションがあったので、12/31も1/1も丸一日お休みということはなく、日中は航行して夜だけは泊るという動きになりました。

12/28にはベテラン乗員の方が指導者になっての注連縄作りがありました。その後は乗員・観測隊員による餅つきが実施され、みんなつきたてのお餅をおいしそうに頬張っていました。
1/1午前0時には、観測隊公室前に設置してある「しらせ神社」の前に神主(乗員)と巫女(乗員&隊員)があわられ、艦長と隊長、それから先任伍長とが初詣を行いました。毎年「しらせ」に贈られてくる門松も出現し、まさに日本のお正月です。朝食はお雑煮で、昼はおせち料理があり、胃袋もお正月気分を満喫しました。
朝には飛行甲板で寒風吹きすさぶ中、乗員と観測隊員とで「51」の人文字をつくって、記念撮影も行いました。

南極で過ごした始めてのお正月は、外気の冷たさに比し、とても暖かいものでした。

※写真を追加しました。(2/4)

船倉内で餅つき
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2010年1月 5日 (火)

成果!

朝日新聞の報道によれば、セールロンダーネ山脈に入った第51次隊の小島先生が地球にはない石をさっそく見つけたそうです。

 【南極・セールロンダーネ山地=中山由美】51次南極観測隊のセールロンダーネ山地(セルロン)調査隊が4日、バルヒェン山塊で隕石(いんせき)探査を 始め、初日に4個を発見した。日本の観測隊による発見は9年ぶり、セルロンでは19年ぶり。みつかった隕石は、いずれも1センチ前後の黒いコンドライト (始原隕石)で、地球には存在しない成分が含まれている。隕石隊の小島秀康リーダー(国立極地研究所教授)は「本当にうれしい」と笑顔を見せた。

小島先生、すごいですね!小島先生の記事はこちらから

by 多摩てばこネットスタッフ

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昭和基地から写真が届きました。

こんにちは。今日はちょっと、番外編。
クマガイさんはまだ「しらせ」の船上ですが、先に昭和基地に入った、多目的アンテナ担当のキンジョウさんが写真を送ってくれましたので、ご紹介します。

まずは南極の大自然から。

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大きな氷山。すごい迫力ですね。

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波しぶき。船上からの写真でしょうか?

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皇帝ペンギンとアデリーペンギン。
中央の、首のまわりが黄色いのが皇帝ペンギンです。

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水平線に沈む夕日。

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そして、こちらは昭和基地での「新春 カルタ大会」のようす。
肝心なカルタが見えませんが…(笑)
わきあいあいと楽しそうですね。

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最後は昭和基地をバックにポーズのキンジョウさん。(笑)
またお写真、お待ちしています~。

                          多摩てばこネットスタッフ

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2010年1月 1日 (金)

南極の初日の出

皆様あけましておめでとうございます。日本ではどのようなお正月をお迎えでしょうか?

僕は昭和基地目前の「しらせ」船上にいます。外は快晴!と行きたいところですが、うす曇でした。でも、雲の合間から、ちょーっとだけ太陽が覗いていました。南極での初日の出です。でも、ちょっとまってよ。これってホントに初日の出だろうか?

実は、南極昭和基地では、そもそもこの時期初日の出が見られないんです。
昭和基地で初日の出が見られるのは、1月の末になります。それは、昭和基地は南緯69度と高緯度に位置しているため、1/1は一日中日が沈まない白夜のシーズンだからです。11月末~1月末の間は、白夜が続くので日の入りがありません。ということは、当然日の出もないんですね。

ですので、僕が今日拝んだのは初日の出ではありませんでした。
南極で初日の出を拝むのは、一月の末ということになります。

初日の出?
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※写真を追加しました。(2/4)

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2009年12月31日 (木)

ブリ

この時期、「ブリ」と言えばお雑煮の具を思い浮かべる人もいらっしゃるでしょうか?(妻の実家ではお雑煮の具といえばブリ」です)
でも、ここ南極で「ブリ」といえば、もちろん「ブリザード」のことを指します。
昨日、初ブリを体験しました。いや、話には聞いていましたが、すごいものですね。視界は相当悪いし、横殴りの風雪のすごいことといったら。

ブリザードは視程(見通し)と風速及びその継続時間で定義づけられています。

C級ブリザード(Cブリ) 視程1km未満で風速10m/s以上の継続時間が6時間以上
B級ブリザード(Bブリ) 視程1km未満で風速15m/s以上の継続時間が12時間以上
A級ブリザード(Aブリ) 視程100m未満で風速25m/s以上の継続時間が6時間以上

昨日は、Cブリでしたが、初体験の僕にとっては、十分凄まじく感じました。

こんな凄まじい状況の中、氷山の直ぐ側を航行する場合には、少しでも視程の悪さを補うため、「しらせ」の乗員が完全防備をして艦首に仁王立ちして、見張りをしていました。
乗員の皆さん、寒い中の見張り、本当にありがとうございます。

※写真を追加しました。(2/4)

寒い中お仕事お疲れ様です
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2009年12月30日 (水)

氷の力

昨日、昭和基地沖の定着氷縁に到着し、定着氷への進入を開始しました。
(定着氷とは海の水が凍ったもので、陸のほうからずーっと氷の状態が続いているものと考えてください)。

昭和基地沖約100kmの地点でも、氷の厚さは2~3mもあり、基準排水量12,500トンもある巨大な「しらせ」が、一度バックしたのちに前進し、氷に乗り上げてその重さで氷を割るというラミング(チャージング)という航法を使っても、一回に進む距離が10~50m程度で、時にはまったく進まないなんてこともあります。
氷も結晶の集合体という意味では「石」と一緒ですから、硬くても不思議ではないですが、それにしても、正直想像を超えていますね。

氷だけじゃなくて、積雪というのも随分障害になるようです。つまり積雪が多いと、雪との間の摩擦で船のエネルギーが奪われて、十分に氷まで力が伝わらなくなっちゃうということです。
新しい「しらせ」にはこの摩擦を軽減するために、融雪用散水装置がつけられています。海水をくみ上げて艦首周辺から海氷上の雪に散水して溶かすことによって、摩擦の軽減を図っているんです。

こんな新機能を積んだ「しらせ」でも、時速数百メートルの速さでしか進んでないんですから・・・。ホント自然ってすごいですね。

※写真を追加しました。(2/4)

ラミング中
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2009年12月29日 (火)

動物いろいろ

今日のお話は写真がないとちょっとつらいけど、動物いろいろです。「しらせ」に乗っている間に、南極特有のいろいろな動物をみました。

まずは、なんと言ってもペンギン!皆さんも好きですよね?「しらせ」が昭和基地沖定着氷縁にいた12/15〜20の間、数多くのアデリーペンギンが「しらせ」の周りにやってきました。まさしく、「見に来ている」という感じです。「しらせ」が氷を割ったあとの海面に飛び込んでは、楽しそうに泳いでいました。面白いのは、ヘリが発艦/着艦する際の音に驚いて逃げていく際のスピードの速さ。とんでもなく早くてびっくりしました。

いつも一人でぽつんど氷盤のうえにたっているのは、コウテイペンギン。アデリーペンギンとは違って、基本的に群れで生活しないんですね。見た目はとってもかっこよくて、まさしく「皇帝」なんですが、動きが少ないので、ムービーにとってもあんまり面白くないのが玉にキズです。

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アデリーペンギンの群れ

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コウテイペンギン&アデリーペンギン

アザラシも忘れちゃいけませんね。「しらせ」内でのアザラシの別名は、「ナメクジ」・・・。近づいてくる「しらせ」に驚いて、氷の上をヨタヨタと逃げる様は確かに・・・。

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ナメクジもといアザラシ

最初のうちは、こういった動物が出るとどの隊員も我先にと争って飛び出て写真をとったものですが、いまでは、なれっこになっちゃいました。

そんな中、いまでもみんなの心をときめかせるのは、「くじら」です。今日も「艦首左方向にくじら、二頭。わりと大きい」と艦内アナウンスがあって外に出てみると、まさしくすぐ側に「くじら」の背中が。カメラを構えてシャッターチャンスを待ちましたが、その後は潜っちゃって出てきませんでした。

やっぱり、めったに見られないから、みんな騒ぐんでしょうね。

※写真を追加しました。(2/4)

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2009年12月28日 (月)

棚氷上陸

今回は、先日実施したクラウン湾でのオペレーションについてお話します。

12/20に昭和基地沖定着氷を出発した「しらせ」は氷海域を順調に進み、12/23早朝にクラウン湾に到着しました。昭和基地周辺とは一味違い、棚氷(南極大陸の氷床が海にせり出してきたもの)が張り出して、とても南極らしい雰囲気でした(昭和基地入りしたら写真をアップします)。

棚氷の高さは約40m。周りの風景がとてもスケールが大きいので、そんなに高く見えませんでしたが、実は結構高いんです。
朝からヘリでのオペレーションが始まり、次々に大型の物資が棚氷上の拠点NLO(ニューエルゼロ)におろされました。

翌日12/24には、私もヘリにのってNL0へ移動。棚氷上に舞い降りました!
いや、ホント感激でしたね。辺り一面真っ白な世界。これぞ、南極!といった感じです。空路で先乗りしていた土屋副隊長や千葉隊員、佐々木大輔隊員との再会もとてもうれしかったです。3名ともに、真っ黒に日焼けし、1ヶ月の野外生活の凄まじさがうかがい知れました。

25日の朝、クラウン湾でベルギーのチャーター船Mary Arcticaにあったのも印象的でした。この広い南極の海で、他の船と会えるなんて。

12/25の昼前にクラウン湾をたって、今は再び昭和基地へ旅路です。
正直そろそろ昭和基地に入りしたいですね(ワンタッチはしましたが・・・)。

※写真を追加しました。(2/4)

棚氷上に降り立つヘリ
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«一瞬の昭和基地入り